蟻地獄 |
蟻地獄☆生物・植物 |
蟻地獄〜鳥取砂丘の生物・植物〜ここでは、蟻地獄をはじめとし、鳥取砂丘に生息する生物や植物についてご紹介したいと思います。 特に、蟻地獄については、なかなかお目にかかれないと思いますので、鳥取砂丘に おいでになった際には、ぜひ蟻地獄探しをしてみてください。 |
<砂丘で見られる虫> ■ 蟻地獄・・・ひと夏のはかない命といわれるウスバカゲロウの成 虫は、一見トンボを思わせますが、幼虫の蟻地獄はまさに熱砂の 悪魔ともいえる存在です。蟻地獄は、ハイネズなどの群落近くに 直径5センチ深さ2センチほどのスリバチ状の穴を掘り、餌になる虫 (アリ等)が足を滑らせると、飛び出して生き血を吸います。 蟻が穴からはいだせないところにおそいかかる様子は、まさに 蟻地獄といった感じです。 (この巣は、梅雨から夏にかけてよく見る事ができます。) ■ オオハサミムシ・・・砂丘に生息する夜行性の昆虫のひとつで、 昼は砂の中にもぐって休み、日が暮れて気温が下がってくる頃に 餌をとり始めます。早朝に見られる昆虫の足跡は、このオオハサミ ムシやハマスズ等のものです。 ■ イソコモリグモ・・・日本の固有種で、卵が入った袋を尻に持ち 歩き、ふ化しても子グモを数日間背に乗せて放さない子煩悩なクモ です。巣の入口周辺に口から吐いた糸をはりめぐらせて、獲物を捕ら えます。また、敵が近づくと、砂に隠れる習性があります。 <砂丘で見られる鳥> ■ コアジサシ・・・カモメ科で広く河口や海浜に生息する夏鳥です。 鳥取砂丘の海に近いところに集団で巣を作り、春には産卵します。 人間が巣に近づくと、親鳥が上空から威嚇してきます。コアジサシの 巣は、穴を掘っただけの簡単なものですが、卵もヒナも注意深く、 迷彩色です。 ■ 様々な旅鳥・・・4月中旬に姿を現し、鳥取砂丘に春を告げる 旅鳥であるハマシギ、千代川河口付近でよく見かける夏鳥である コチドリ、砂丘に最も多く飛来するトウネン、5月下旬に営巣し子育て するシロチドリなど、種種の旅鳥が飛来し、羽を休めては去っていき ます。
※砂丘にある「こどもの国」周辺の林には野鳥の飛来が数多く、 バードウォッチングするには格好の場所と注目されてきました。 鳥取砂丘を訪れるときには、ぜひ双眼鏡も忘れずにバッグに いれていただければと思います。 <砂丘で見られる植物> @春の植物 ■ ハマハタザオ・・・冬は透明な3ミリほどの毛に覆われた分厚い 葉が、根元から茎を囲んで飛砂から身を守ります。 ■ ハマヒルガオ・・・砂丘に群落を形成して咲きます。仲間には 朝顔などがあり、押し花にしても色あせにくいです。 ■ ハマウツボ・・・遅い春に唇形の美しい花を咲かせます。 根はカワラヨモギにからみ寄宿しています。 A初夏の植物 ■ ハマニガナ・・・地下茎にはニガ味があり、春から夏に直径2セン チほどのタンポポに似た花が咲きます。 ■ ハマボッス・・・サクラソウ科の花で、5月から6月にかけて上品な 純白の花を咲かせます。 B夏の植物 ■ タイトゴメ・・・地上をはう茎から高さ5センチほどの茎が立ち上が り、米粒のような小さな葉がついています。 ■ オニシバ・・・背が低い花の為、真夏の炎天下ではよく葉をくるり と縦に巻いて水分の蒸散を防いでいます。 ■ ビロードテンツキ・・・風が強い場所に生育する強い植物。葉や 茎はビロード状の白色細毛に包まれています。 C秋の植物 ■ ハマエノコロ・・・海岸性の小型エノコログサの事です。茎は細い が放射線状に斜めに伸びて強い風から身を守っています。 ■ ウンラン・・・秋に黄色い可憐な黄色い花が咲くゴマノハグサ科の 仲間です。果実はよく熱すと羽をもった種子を吐き出します。 ■ カワラヨモギ・・・「因伯産物薬効録」によれば、解熱や利尿 などの効果があるとされています。 |
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